地方資源を活かしたブランド開発と、企業の課題を解決するマーケティング支援を展開する株式会社Xmaker(以下、Xmaker)。「日本発のブランド群」を目指し、地方の伝統産業や特色を取り入れたブランド戦略で新たな市場を切り拓いています。
その成長を財務面から支えるのが、数多くの企業で財務支援を手掛けてきたCFO代行・石川さん。創業期ならではのスピード感あふれる環境で、事業計画の立案や資金調達、経営数字の管理体制構築など、多岐にわたる業務を担っています。
マーケティングやクリエイティブ、ブランド創出など多様な事業を掛け合わせ、他社にはない独自性を武器に挑戦するXmaker。石川さんが語るその事業の魅力や成功のカギとは?スタートアップならではのダイナミズムと成長の裏側に迫ります。
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石川 奨之 / CFO代行
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財務とマーケティング、畑違いから始まった縁──Xmaker代表との出会い
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──Xmakerの代表・小沢さんとの出会いを教えてください。
小沢さんと初めてお会いしたのは、2019年の大学入学直後、あるビジネスコンテストのスタッフとして参加していたときです。そのコンテストで審査員を務めていたのが、当時小沢さんが勤めていた会社の代表の方で、小沢さんもそのサポートでいらっしゃっていて。私は財務周りやビジネス、小沢さんはマーケティングに強みを持っているなど、話してみると“畑”が全然違うことがむしろ新鮮で、すぐに意気投合しました。その後、定期的にランチをする関係に発展し、仕事やキャリアについて気軽に相談し合う仲になりました。
2023年にXmakerが設立され、小沢さんから「調達や財務の支援をしてほしい」と声をかけていただいたのが2024年初頭のことです。それがきっかけでXmakerに関わることになりました。
▼代表:小沢さんのインタビューはこちら
──現在、Xmakerにはどのような関わり方をしていますか?
今はCFO代行として財務支援を担当しています。具体的には、事業計画の立案、資料作成、投資家の紹介、資金調達支援、月次での予実管理体制の構築などを行っています。Xmakerの経営数字をしっかり管理する仕組みを整え、会社がスムーズに成長できるようサポートすることが私のミッションです。
普段は基本的にリモートで作業していますが、大事な打ち合わせがあるときはオフィスに足を運ぶこともあります。少人数の会社だからこそ、自分のサポートが直に事業の成長に貢献できている実感がありますね。
挑戦と多様性が詰まったXmakerの事業の魅力
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──Xmakerの事業の魅力を教えてください。
Xmakerの特徴は、企業のマーケティング支援や広告運用代行といった安定した収益基盤を持ちながらも、そこにとどまらず世界を代表するブランドの創出・開発を目指している点です。その挑戦的な姿勢が何よりの魅力だと思います。
たとえば、京都の特産品を活用した「コメトテ」というお米を使ったジェラートブランド。こうした地域文化を活かした取り組みは、他にはない独自性があります。
Xmakerでは、地方の特色を活かしながら新しいビジネスモデルを模索しており、単なる広告代理店とは一線を画しています。地方文化や伝統といった価値を事業にかけ合わせることで、新たな市場を切り開いている点が非常にユニークです。
これは広告運用やマーケティングだけでは実現できません。クリエイティブな発想、財務知識、さらにはM&Aの知識といった多岐にわたる経験とスキル、そして大きなビジョンが必要です。このような多角的なアプローチができるのはXmakerならではであり、他社にはない大きな魅力だと感じています。
──競合他社と比べた際のXmakerの強みはどこにありますか?
Xmakerの強みは、代表の小沢さんが持つ類まれな営業力と日髙さんの総合力にあります。営業面では新規案件を次々と獲得しており、正直に言えば受注を制限せざるを得ないほどの状況を生み出しています。これはスタートアップとしては非常に稀なケースであり、成長の原動力となっています。
さらに、日髙さんが担うクリエイティブ面もXmakerの重要な柱です。彼は広告運用からクリエイティブ制作・ディレクションまで幅広いスキルを持っており、愚直に数値を分析し結果を出す姿勢が事業成長を支えています。このように、営業力とクリエイティブ力の両輪で事業を推進できる点が競合との差別化ポイントです。
また、Xmakerは地方の文化や生産者とのコミュニケーションにも力を入れています。地域の素材や伝統をブランド化する力があるのは、Xmakerだからこそ。文化的な価値を経済的価値として再定義し、地域社会に貢献しながらビジネスを展開できるところが素晴らしいですね。
──石川さんから見て、Xmakerの好きなところはどこでしょうか?
何といっても社内の雰囲気ですね。特に小沢さんと日髙さんの関係性が素敵で、見ているだけで楽しくなります。小沢さんはロジカルでカリスマ性を持っている方で、一見威厳のある雰囲気ですが、日髙さんはそんな小沢さんに何でもズバズバと言葉を伝えていて。そのやりとりが絶妙なんです(笑)。そして、何だかんだ小沢さんは「愛されキャラ」だと思いますね。このバランスがXmakerの明るくフラットな社風をつくっています。
また、小沢さんの外交力もすごいと思います。積極的に社外のイベントや交流会に参加されていて、多様な人脈を築き、それを事業に活かしている。こうしたリーダーのコミュニケーション能力が、会社の幅広い可能性を引き出していると感じます。
▼共同創業者:日髙さんのインタビューはこちら
成長の転換期を迎えるXmakerで挑戦を
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──Xmakerは現在、どのようなフェーズにありますか?
Xmakerは創業3期目を迎え、事業基盤が固まりつつある中で、新たな成長ステージに進もうとしています。広告運用事業という安定した柱を持ちながらも、次なる挑戦としてブランド創出に力を注ぎ、具体的な成果も現れ始めています。たとえば、新ブランドの立ち上げや地方との連携プロジェクトなど、Xmakerならではの多角的な取り組みが進行中です。
少数精鋭だからこそ、一人ひとりの意見がダイレクトに事業に反映される環境が整っており、各メンバーが主体的に動けるのが特徴です。これにより、スピード感のある意思決定と柔軟な対応が可能となり、会社全体が一体感を持って成長を遂げています。
──Xmakerは今後どのように成長していくでしょうか?
中長期的に見ると「日本版ルイ・ヴィトンとなるブランドをつくる」ことを目標に、さらなるブランド創出を推進していくことが事業の軸となるでしょう。地方文化や伝統を取り入れた事業展開を加速させつつ、国内外での新たな市場開拓も視野に入れています。特に、これまでの広告運用で培ったマーケティングやデータ分析の強みを活かして、地域や産業を越えた価値創造に挑んでいく予定です。
Xmakerは、創業期ならではのエネルギーと自由度を存分に活かしながら、次のステージへと飛躍していく段階にあります。この成長を間近で支え、共に未来を切り拓いていける環境は非常に刺激的です。
──最後に、Xmakerで働くことに興味を持っている方にメッセージをお願いします。
Xmakerは「モノを売る」という行動が好きな方にとって最高の環境だと思います。広告運用やマーケティングにとどまらず、ゆくゆくはブランド開発にも携われるので、幅広いスキルを身につけられます。
また、日本の伝統文化や地方の魅力を守りながら、それを新たな形でビジネスに変えていく挑戦ができるのもXmakerの魅力です。創業期ならではの熱量を肌で感じつつ、自分の手で会社を育てていくやりがいを味わえる職場だと思います。これから成長していくXmakerで、ぜひ一緒に未来を創りましょう!