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AI時代のデザイナーのスキルを育み、還元する バイネームの新たな評価制度について

バイネームでは2025年8月に4期を迎えるにあたり、評価制度を一新します。これまでの業務の進め方をより体系化し、一人ひとりが自身のデザインやビジネスと向き合い、成長していくための仕組みです。

これまでの評価制度は、基本的には自分で考えてクライアントに納得してもらえる成果を出せた場合に、プロジェクト単位の売上に対する貢献度を見て、報酬を決める、というやり方でした。今回の変更ではその貢献度をよりわかりやすく、またスキル面での成長により段階的にレベルアップできるような仕組みになりました。この変更はAI時代へ向かうに連れ変化するデザイン人材としての成長に合わせた評価システムへの第一歩となります。こちらの記事ではそんな新しい評価制度について詳しく解説いたします。

デザイナーランク制度について

デザイナーには5段階のランクがあり、その段階に応じて人月単価や粗利率が変動します。

  1. アシスタント
  2. アソシエイト
  3. シニア
  4. リード
  5. シニアリード

会社は案件による売上の2割を確保しますが、それ以上に利益が出た分は社員へ還元されます。還元される金額は社員が好きなタイミングで賞与として受け取ることもできれば、休暇に変換したり、社内で事業を立ち上げたいときに資金として使用したりすることも可能です。職位が上がると利益率もアップするので、その分自身への還元もどんどん増えていく仕組みです。

スキル、実績、プロジェクト貢献による3つの軸で評価

実績評価、スキル評価、プロジェクト評価の結果に応じてランクが決まります。

1.実績評価
ひとりあたりの粗利目標の達成度合いが評価されます。粗利目標は自身給与、会社負担分の税金や社会保険など、共通経費などの合計値を差し引いた金額で設定され、4ヶ月分の余剰金がボーナスとしてそのまま支給されます。自身が達成した粗利に対し、90〜95%が還元されるので、理屈上100万円以上をボーナスとすることも可能です。

2.スキル評価
バイネーム独自のスキル評価シートを使い、デザインの品質、オペレーションスキル、デザインスキル(Web、UI、アクセシビリティなど)などを評価します。評価者によるブレをなくすため、具体的な基準を定めたスキルマトリクスを使い、自身のスキルがどこに値するかを判断します。

スキル評価シート

スキルマトリクス

3.プロジェクト評価
担当しているプロジェクトにどれだけコミットできたかを自己評価と評価者による評価で決定します。案件の規模により評価のウェイトが変わるので、それを総合して最終評価となります。

プロジェクト評価シート

評価結果に合わせてランクが変動

以上の3つの総合評価から、1年に3回(4ヶ月に1回)職位ランクの改定が行われます。評価結果に応じて、昇格または降格が発生し、職位が変わる可能性があるため、すべての評価軸で一定基準を満たすことが重要視されます。

SからDまでの評価があり、たとえばシニアデザイナーで全てがA評価だと昇格条件となりますが、C評価が1つでも入ると降格してしまいます。スキルが高くても売上に通じていない場合や、売上・スキルが高くても案件が継続しない場合なども昇格に満たないと判断されます。評価が上がるだけでなく、下がる可能性があることは、チームとして公平な評価をするために必要だと考えています。

基本給は本人が決める

基本給は社員本人が決めます。入社時に希望を聞き、案件アサインの可能性などを考慮して調整された額が基本給となることが多いです。入社後も、4ヶ月に1回の評価の振り返りのタイミングなどで、余剰金の状況などを考慮して昇給の相談が可能となっています。 

余剰金はボーナスに

粗利目標を超えて発生した余剰金は、ボーナスとして稼いだ本人に支給されます。ボーナス額は過去4ヶ月間の余剰金合計に基づいて、経営者と従業員の最終判断で金額が決まります。

余剰金は現金支給だけでなく、社員が自由に使うことができることが特徴です。たとえば自身の能力を高めるために研修費用に回すこともできますし、有給を増やす感覚で長期休暇を取得することも可能です。余剰金が十分にあれば、稼働をゼロにすると割り切って1ヶ月休むこともできます。

また、新たな事業を作るための資金にすることもできます。例えば3年間で300万円を蓄積し、それを使って事業を始めるとしたら、その中から自分の取り分、社員やパートナーへの外注費などに充てて会社のバックアップを受けながら起業リスクを最小限に事業立ち上げに挑戦することができます。社内ベンチャーとして始めるようなイメージです。

AI時代におけるデザイナーの役割と、私たちが目指す評価制度

現在、多くの制作現場においてAIの活用が急速に進んでおり、それはもはや特別な取り組みではなく、日常的な業務の一部となりつつあります。しかし、すべてをAIに任せられる社会の到来には、まだ一定の時間を要することが予想されます。

その過渡期において、人が果たすべき役割は何でしょうか。私たちは、AIに適切な指示を出し、その成果物を正しく評価する力こそが、今後ますます重要になると考えています。これは、デザイナーに対してディレクターが意図を伝え、品質を見極める構造と近しいものです。もしかするとデザイナーはクライアントとの間に立つ解釈者としての役割もあるのかもしれません。

言われた通りに作業をこなすだけの働き方は、AIによって代替されるリスクが高まります。そのため、今後はデザイナーにもディレクションの視点や、他領域にまたがる柔軟なスキルが求められていくと感じています。

スキルの幅を広げることは、単なる業務の対応力にとどまらず、自身の成長やキャリア形成にも直結します。私たちは、そうした挑戦と成果を正当に評価できる仕組みづくりに取り組んでいます。

今後、制作会社を取り巻く環境はますます変化し、一部の企業はその変化に対応しきれず淘汰されていくことも予想されます。だからこそ、AIの強みと限界を理解し、時代の流れに柔軟に適応していける人材としての成長が不可欠です。私たちは、そうした人材こそが業界全体を牽引する存在になると信じています。

変化を前向きに捉え、自らのスキルを拡張し続ける姿勢を評価できる制度を通じて、私たちは持続可能で強いクリエイティブチームづくりを目指していきます。


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