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「アルムナイ制度」と「パートナー制度」|卒業後こそ、長い関係性を築き、共に価値を生み出す時代

コンサルティング・システムエンジニアリング・経営支援・AIプロダクト実装構築の4つの事業領域を展開する会社であるキュリオシティ株式会社。

キュリオシティのコンサルティング部門では現在、社員が卒業後も当社と継続的に関係を築きながら、共に価値を生み出せる仕組みづくりに取り組んでいます。

その中核を担うのが「アルムナイ制度」と「パートナー制度」。

今回は、前回の「コンサルタント3年卒業制度」に続き、「アルムナイ制度」と「パートナー制度」に込めた想いや設計の背景について、代表取締役 金田 隼人にインタビューしました。

なお、今回の記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。

これからは「卒業後も関係を築き、共に価値を生み出す時代」

キュリオシティでは、「3年で『卒業』するコンサルタント育成制度」に加え、卒業後も関係が続いていく「アルムナイ制度」や「パートナー制度」を構築していきます。働き方が多様化する中で、個人と会社の関係も変わっていくべきだという想いから、これらの制度が生まれました。

制度を作ろうと考えたきっかけは、ある社員から「卒業したい」と伝えられたとき。その時、「会社を辞めたら、関係性も途切れる」のではなく、「その後もいい関係を築けた方が、お互いにとってメリットがある」と思ったのです。

知人が経営するコンサルティング会社では、社員が会社の不満を言って去っていくことが多いと聞きました。その話を聞いた時、とても悲しくなったのです。もちろん退職した方に事情があることは理解できるのですが、せっかく一緒に働いていたにもかかわらず、関係が一切断絶してしまうのはもったいないと感じました。

コンサルティング業界は人がすべて。コンサルタント人材が案件にアサインされて、利益が生まれる構造です。だからこそ、関係性をどのように築き、継続していくのかが重要だと私は考えています。

そしてもう1つ、アルムナイ制度やパートナー制度を作るきっかけになったのが「資本の考え方」。これまでの時代は、株価を上げるための「株式資本」が中心でした。しかし、今は「人的資本経営」と言われるように、適材適所での人員配置や働きやすい環境づくり、組織内のクリアな事実の共有などが重視されはじめています。

そのうえで私は、これからの時代は「社会関係資本」が重要になってくると思っています。それは元社員や卒業生、クライアント、お世話になっている顧問の方々など、さまざまなステークホルダーとの関係性のことです。それらの人々と、どのような関係を築き、どう形にしていくかという「社会関係資本」が、「株式資本」よりもむしろ重要な時代になっていくのではないかと感じています。

これからは、一つの組織でキャリアを終える時代ではありません。社外との繋がりをどのように会社の資産に変えていくかが問われるようになっていくでしょう。だからこそ、私たちの制度は、これからの時代の原理原則にもフィットしていると思っています。

「アルムナイ制度」とは


そもそも「アルムナイ」とは、「企業の退職者」を指します。昨今、退職者を自社の資産として捉える企業が増加しており、アルムナイの活用が盛んに行われるようになっています。

キュリオシティの「アルムナイ制度」では、卒業後の進路に応じて、当社との4つの関係パターンを想定しています。

  • コンサルタントとして独立(個人事業主)
  • 他社へ転職し、転職先の法人がキュリオシティと業務連携、もしくは卒業生個人としてキュリオシティと副業で関わる
  • コンサル会社を設立し、資本業務提携する
  • 事業会社を設立または継承し、資本業務提携する

コンサルティング業界では会社の退職後の進路として、独立する・組織を持つ・他のコンサルティング会社に転職するという3つに大別されます。卒業生がどの道を選んだとしても、当社と繋がり続けることができるようにしたい。それがアルムナイ制度の根底にある考え方です。

というのも、当社のカルチャーを熟知している卒業生だからこそ、人材や案件の紹介でも、新しいコンサル人材の教育においても、安心して任せられる部分が大きいのです。だからこそ、卒業して関係が途切れるのではなく、卒業後にどのように関われるのかを最初から設計しておくことが大事だと思っています。

4つの「パートナー制度」とは



アルムナイ制度が当社の卒業生向けの制度であるのに対し、「パートナー制度」は卒業生だけでなく、社外の方々と柔軟に協働できる制度です。基本的にプロダクション形式(社員のように雇用する)ではなく、エージェント形式(プロ契約)として、業務支援・業務委託の形で契約を結びます。

パートナーには以下の4種類があります。いずれも、1人が複数の役割を担うことが可能です。

パートナー

フリーランスのコンサルタントを対象に、キュリオシティの商流で案件にアサインする制度です。コンサルタントパートナーに近い形態で、フリーランスのコンサルタントの方が当社のクライアントに当社を通じてアサインされるイメージです。

フリーランスのコンサルタントの方は、基本的に自分で営業を行い、新たなコンサルティング案件を獲得しなければなりません。しかし、大抵の案件は3ヶ月や半年契約なので、その契約が終了すると、また次の営業を行わなければならない。したがって、途切れなく案件を獲得することがとても難しいのです。

そういったフリーランスの方がこのパートナー制度を利用すれば、個人では契約が難しい大手企業にも、当社を介すことで参画しやすくなります。

タレントパートナー

当社にマッチするコンサルタント(正社員)を紹介してくださった方に、そのコンサルタントの入社2ヶ月目以降から月額5万円をお支払いする制度です。 紹介者の方には、コンサルタントがプロジェクトで取り組み続ける限り、毎月お支払いを続けます。この制度は、社員や卒業生、キュリオシティに共感する社外の方が対象です。

リファラル採用に近い考え方で、過去に社員の紹介で1名採用できた実績があります。昨今、採用コストがかなり高くなっているので、良い人材をご紹介いただけるのは大変ありがたいです。

セールスパートナー

コンサルティング案件を紹介してくださった方に、成果報酬をお支払いする制度です。この制度は、卒業生とキュリオシティに共感する社外の方が対象です。特に元大企業の役員など幅広いネットワークをお持ちの方にぴったりの制度です。

当社と顧問契約までは結ばずとも、もう少し気軽に当社を支援したいと考えてくださる方を想定した制度です。

ラーニングパートナー

卒業生が現役社員にコンサルタントの教育コンテンツを提供する制度です。講座1枠ごとに報酬を支払う予定です。

会社にとっても、質の高い学びを提供できる人材育成の資産になる取り組みなので、今後さらに力を入れていきたいと考えています。

社外とも温かい関係性を作り上げる文化

この制度を通じて伝えたいのは「お互いの関係性は卒業で終わらない」ということです。

「ラストマン」という概念を社内で議論していたときも、実は参加メンバーの半分は社外の方でした。そのように、当社は自然と社外の人と一緒に何かを作り上げる文化がある会社だと感じています。

私は極端な言い方をすれば、Siriのようにただ正確に物事を答えるような人より、人間味のある方と働きたいと思っています。機械的になってしまうと、組織の雰囲気を壊してしまいかねないですからね。温かい関係性を築き上げてきた会社だからこそ、アルムナイ制度やパートナー制度でも、その関係性や空気感を持続していきたいと考えています。

「第二の関係」こそが、私たちの描きたい世界

未経験であってもやる気と熱意があり、コンサルティングのスキルや経験を積みたいという方々が、キュリオシティで「ラストマン」という素養を身につけながら成長できる環境をつくりたいです。そして、「キュリオシティでコンサルタント経験を積めば、次のキャリアに繋がる」と思ってもらえるような会社にしていきたいですね。

卒業後はフリーランスになってもいいし、転職や独立してもいい。 さまざまなキャリアの入口として、キュリオシティが選ばれるようにしたいです。

むしろ、卒業後の関係が長く続くくらいがちょうど良いと思っています。 戻ってきてくれるのも歓迎ですし、何か一緒に取り組む機会があっても素敵ですね。 そのような長い関係性を築ける会社でありたいです。

「3年で卒業して関係性は終わり」ではなく、そこから始まる「第二の関係」。
それこそが、私たちが描きたい世界なのです。

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[執筆・校正・取材]株式会社ストーリーテラーズ 平澤 歩

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