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【エンジニアブログvo.4】マネージャーになりたい人・なりたての人向け|知っておきたい3つのイング

はじめに

マネージャーになってよく聞く(見る)ようになった
「ティーチング」「コーチング」「メンタリング」
この3つの違いをエンジニア向けに会話例を用いてまとめます。

読んで欲しい人

  • 将来的にマネージャーになりたい人
  • 新人マネージャー
  • マネージャーになったけど、特に変わらず開発してただけかも..な人

(マネージャーをすでにされている方は、「こういう視点もあるよ」「これも意識すると良いよ」などあれば、コメントなどでぜひ教えてください。)

3つの違いと詳細・会話例

「ティーチング」「コーチング」「メンタリング」
の違いと、それぞれの特徴・メリット・デメリット、
さらに具体的なイメージを持っていただけるように会話例も含めてまとめます。

ティーチング (Teaching)

説明・実演などを通して、相手が知らない情報や方法など
知識やスキルを直接的に "教える" アプローチのこと。

特徴

  • 教える側が「教える内容」を中心に進行
  • 相手の能力や状況に合わせてインプットを行う
  • 目標が「できるようになる(知識やスキルを身につける)」こと

メリット

  • 必要な情報をまとめて学べるため、効率よく知識量が増える
  • ベースとなる知識がない場合、まず“教わる”ことで学習が進む

デメリット

  • 教わることが中心のため、自発的に考える機会が減る可能性あり
  • 理解度の確認やフォローが不十分になる可能性あり

会話例

A
「先輩、バグの原因調査がなかなかうまくいかなくて…。
どう進めればいいですか?」

B(先輩)
「まずはログを確認して、エラー内容を特定しよう。
次にソースコードでエラー箇所がどのロジックで発生しているかを追ってみる。
状況によってはデバッガーを使ってステップ実行しながら原因を探るといいよ。
原因が分かったら、再現手順と併せて修正案をまとめてね。」

コーチング (Coaching)

質問や対話を通して相手の中にある答えを引き出し、
"自発的な行動変容や成長を促す" アプローチのこと。

特徴

  • コーチが質問を投げかけ、相手が答えを導き出す
  • 深掘り・傾聴し、自発的な気づきを促す
  • 目標が「相手の主体性や自己理解を深める」こと

メリット

  • 主体性を引き出せるので「自分で考えて行動する」習慣が身につきやすい
  • 自分の意思で取り組むため、やりがいや責任感が高まりモチベーションが上がる

デメリット

  • 答えを教えるわけではないため、すぐに結果が出るわけではない
  • コーチングスキルの差が結果に大きく影響する

会話例

A
「バグの原因調査が難しくて、どこから着手すればいいか分かりません…。」

B(先輩)
「どこが難しいと思ってる..?」

A
「ログを見ているんですが、エラーが発見できなくて...」

B(先輩)
「発見するのが難しいんだね。」

A
「はい、そもそもどのタイミングでエラーが起こっているかちゃんと追えていないかもしれません。」

B(先輩)
「なるほど。もしログ以外に情報を得るとしたら、どんな方法が思いつく?」

A
「うーん、デバッガーを使うのも手だと思います。
ステップ実行で原因箇所を特定するのも大事ですよね。」

B(先輩)
「そうだね。じゃあそれはいつ試せそう?
デバッガーの使い方は大丈夫?」

A
「使ったことはあるので大丈夫だと思います。
この後すぐにやってみます!」

B(先輩)
「OK! もし困ったらいつでも話しかけて。」

3. メンタリング (Mentoring)

メンター(する側)が、 メンティ(される側)の
"キャリアや人生設計を支援する" アプローチのこと。

特徴

  • ティーチング・コーチングの両方を使いつつサポート
  • 長期的な視点で支援し、悩みや相談にも乗る
  • 目標が「総合的な成長やキャリア形成の助けとなる」こと

メリット

  • 単なる知識習得にとどまらず、広い視点で物事を考えられるようになる
  • 心理的な支援も行える

デメリット

  • メンターが十分な深掘り・質問ができない、適切な姿勢を持てないなどで逆効果になる場合も
  • 長期的な関係構築が前提であるため、双方が時間をかけて向き合う必要がある

会話例

A
「ちょっと前にバグ修正で手詰まりになってしまったんですよね..」

B(先輩)
「バグ修正がなかなかできなかったんだね。」

A
「その時は同期に助けてもらってできたんですけど、理解できてなくて。
これで自分の実力とかキャリアとかこれで大丈夫かなって思ってしまって..」

B(先輩)
「そうだったんだね。
どんな風に大丈夫かなって思う?」

A
「とにかく成長できてないというか、開発このまま続けていけるのかとか。」

B(先輩)
「なるほどね。
私もよく悩んでたけど、当時のメンターに「問題は分けて考えよう」って教えてもらったんだ。
Aさんも、バグのこと・キャリアのことを1回分けて考えてみて。」

A
「はい。
バグに関しては、緊急だったのでその場でパッと解決してもらった感じで、自分が理解する時間もなくて。
キャリアに関しては、将来的にはテックリードになれるように目指してたんですけど、こんなところで詰まってるから..」

B(先輩)
「なるほどね。
バグはどうやったら理解できそう?」

A
「状況もあまり思い出せないので、同期にどうやって解決したか聞いてみるとか..」

B(先輩)
「そうだね。
同じことが起こってしまった時にそれで解決できそう?」

A
「いえ、聞いただけでは解決できない気がします。
自分でバグを再現して、自分で直せるように試してみようと思います。」

B(先輩)
「そうしてみようね。
キャリアの方はどう?」

A
「こうやって、1つずつ解決していったらなれるような気がしました。」

B(先輩)
「そうだね。
弊社のテックリードだって、最初からできたわけではないだろうし、
私もまだまだできないことばかりだから1つずつ乗り越えていってるよ。
力になれることだったら、私もいつでもアドバイスするね。」

A
「ありがとうございます!」

まとめ

  • ティーチング:短期間で知識やスキルを獲得したいとき
  • コーチング:自発的な行動や思考力を育みたいとき
  • メンタリング:長期的なキャリア形成や考え方の成長をサポートしたいとき

慣れないうちは、常に意識しておく必要がありそうですが、
自分自身の成長にもつながりますし、メンバーの成長・働きやすさのためにも適切に使い分けていければいいなと思います。

終わりに

株式会社シンシアでは、実務未経験のエンジニアの方や学生エンジニアインターンを採用し一緒に働いています。
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