こんにちは!採用担当の小池です:) 私たちBABY JOB株式会社は、2025年1月に『保育第三者評価株式会社』という子会社を設立しました✨
保護者さんや保育施設さんに向けて、紙おむつとおしりふきのサブスクサービス『手ぶら登園』や保育園探しをサポートする『えんさがそっ♪』などを提供している私たちが、保育業界に新たな変革をもたらしたいと設立したのが『保育第三者評価株式会社』です。2024年12月にTOKYO PRO Marketに上場したBABY JOB株式会社の子会社という位置付けです。
今回は、この『保育第三者評価株式会社』の代表に就任した灘さんに会社立ち上げへの想い、また目指すビジョンについて聞いてきました!
・社会課題の解決がしたい方 ・経営層に近い距離で業務に従事したい方 ・遠くない将来、経営にも携わっていきたい方 ・スピード感を持って働きたいと思っている方
こんなキーワードに共感を持たれた方は、是非ご一読ください♪
BABY JOB株式会社 取締役 兼 管理本部長 保育第三者評価株式会社 代表取締役 灘 広樹
ー灘さんが代表を務める『保育第三者評価株式会社』とは、どんな会社なのでしょうか? そもそも第三者評価制度とは何か?ですが、私たちのような『園とは直接関係のない“第三者”の目で、保育施設の運営状況や保育の様子を客観的に見せていただく仕組み』のことです。
公正・中立な第三者評価機関として、評価者資格を持った専門の評価者が2人1組となり、園が大切にしている理念や保育方針、日々の取り組み、組織マネジメントやサービスについてお話を伺ったり、時には保護者さんや先生方にアンケートをお願いすることで評価レポートを作成します。その評価結果は、各都道府県の第三者評価推進機構や福祉医療機構のホームページで公開されます。
私が立ち上げた保育第三者評価株式会社は、その評価機関のひとつです。
ー 「第三者評価」という仕組み、初めて知りました!でも、保育施設が第三者評価を受けるメリットはなんでしょうか? 「なぜ、わざわざ外部のチェックが必要なの?」「外部の人に評価されるなんて、なんだか大変そう…」と思われるかもしれませんよね?
私たちはこの第三者評価には保育施設にとって、すごく大切な役割があると考えています。
例えば…
* 保護者さんや地域の方々が保育施設に求めていることが分かって、「うちの子を通わせたい!」と思ってもらえるヒントが見つかる。 * 自分たちの保育の「良いところ」や「もっと良くできるところ」が客観的に見えてきて、具体的な改善点が見つかる。 * 「ちゃんと運営できているね」と評価されることで、保育士さんたちの自信や「もっと頑張ろう!」という気持ちにつながる。
などなど、保育施設にとって、たくさんのメリットがあると思うのです。
ー保育施設側にもたくさんのメリットがあるのですね!では、今回なぜ会社として、第三者評価を行っていくのでしょうか? それは「日本の保育の質を、もっと良くしたい!」という、どうしても実現したい強い想いがあるからです。
皆さんは、今、日本で少子化が進んでいることが、保育の現場にどのような影響を与えているか、考えたことはありますか?
2015年ごろまで毎年100万人以上生まれていた赤ちゃんが、最近では70万人を切るかもしれないと言われています。
子育て世帯の減少が進むと、保育施設の利用数も減り、保育園が安定して活動を続けていくことが難しくなります。
そうすると、保育施設も保育士さんの配置基準ギリギリで採用することになり、人手が足りないことで、保育士さんたちが新しいことに挑戦したり、子どもや保護者に対して思うような価値提供ができなくなってしまいます。
その結果、保育士さんが疲れてしまったり、保育の質が少しずつ下がってしまったり…
そんな望ましくない循環が起きてしまう可能性があるため、この少子化が招く子育て環境の悪循環を断ち切りたいと思っています。
保育士さんたちは、日々、子どもたちのために一生懸命に保育のプロとして向き合ってくださっています。だからこそ保育士さんの想いとは裏腹に、様々な事情で保育をより良くしたいけどできない、というジレンマがあるかもしれません。
そんな時に、私たち第三者の視点が入ることで、
「うちの園の一番の自慢は、ここだよね!」 「今一番力を入れるべきなのは、この部分かもしれないね」
という強みや改善点がはっきりと見えてきます。
やるべきことが明確になれば保育士さんたちの負担も軽減されますし、他の保育施設と比べて「私たちの保育って、こんなにすごいんだ!」と自信を持てるようにもなるはずです。
私たちはこの「第三者評価」を通して、保育施設の頑張りを応援し、それぞれが持っている素晴らしい力をさらに引き出すお手伝いをしたい。そして、日本の保育全体の質の向上につなげていきたいと思っています。
ただし、この見えない未来への旅路は大変困難なものだとわかっています。しかし、『すべての人が子育てを楽しいと思える社会』を実現するために、日本の保育を向上させていくという信念をもって前に進んでいます。
それが私たちの願いであり、目指すところです。
ー灘さんの情熱とチャレンジ精神はどのように育まれたのでしょうか?経験を踏まえたエピソードがあればぜひ、教えてください! 2003年に新卒でユニ・チャームに入社し、国内外において生理用品のマーケティングに携わっていました。
2011年からはインドに赴任して、新規事業の立ち上げと市場開拓を8年間行いました。仕事内容としては、文化的な要素や生活習慣、購買実績などあらゆるデータを調査・分析した上で、売れる商品の開発の提案や検討などを行いました。
当時のインドでは、そもそも生理用品やおむつが普及しておらず、食器を洗っている池に生理用品(またはそれに代わるもの)を捨てているような環境でした。
これは衛生的に良くないと感じたため、生理用品を普及することで、快適に過ごせるようになってほしいという想いで、現地の方にヒアリングを繰り返す日々でした。
当時は日本人が珍しく、最初は海外青年協力隊と間違われたりもしましたが、現地の方と地道なコミュニケーションをとり続けることで、少しずつ私の想いに耳を傾けてくれる方が増えていきました。
大変なこともたくさんありましたが、最終的に開発した製品を使ってもらえた時のことは忘れられません。ある方が「本当に快適になった、ありがとう」と、涙を流して喜んでくれたんです。
この経験から「正しい価値を提供すれば、人は心から喜んでくれるし、それは社会への大きな貢献になるんだ」と、身をもって実感しました。
インドでの8年間は困難も多かった一方で、『困難な状況でも、とことんやり抜く』という仕事の基礎を築き上げ、社会貢献への強い想いを形作った、まさに原体験となりました。
ー灘さんの原体験を聞いて、バイタリティ溢れる印象へと繋がりました。しかしなぜ大手からベンチャーへ? 2018年に、ユニ・チャームの同僚である上野から会社を立ち上げるから参画しないかと誘いを受け、上野と一緒にBABY JOB株式会社の立ち上げをすることにしました。
大手企業を辞めて、ベンチャーの立ち上げに参画しようと決意した理由は2つあります。
1つ目は、代表である上野の、未来や社会を変えるという大きな夢に共感し、上野の描く壮大な夢を私なら実現できると感じたからです。
2つ目は、大手企業で与えられた役割をこなすだけではなく、自分の想いを形にできる仕事がしたいと考えていたからです。
実は私は昔から『少年ジャンプ』が大好きで、『努力・友情・勝利』の世界観に憧れていました。
少年ジャンプのヒーローたちのように、自分の信念のために困難に立ち向かい、わくわくする冒険がしたいと思い、大手企業からベンチャーに飛び込む決意をしました。
BABY JOBに参画をしてからは、まずは保育士向けの人材紹介事業を展開し、経営全般の意思決定と実行を担い、資金調達では合計6.3億円の資金調達を達成するなど、会社の基盤づくりに奔走しました。
その後は、グループ会社である保育施設の経営にも携わり、ここで特に力を入れたのが、保育理念の再設計でした。
当時、保育士さんたちは中途入社の方が多く、それぞれの経験に基づいた多様な保育観を持っていました。それは素晴らしいことですが、組織としての一体感を醸成するには、共通の指針が必要だと感じたんです。
そこで、皆が共感できる保育理念を新たに設定し、現場との対話を重ねることで、理念の浸透を図りました。これにより園全体に共通認識が生まれ、より良い保育環境の実現につながったと思います。
そして、2022年にはBABY JOBの管理本部長に就任。
さらに2025年1月には、子会社である「保育第三者評価株式会社」を立ち上げ、代表取締役に就任しました。現在は、保育の質の向上に新たな側面から貢献するべく奮闘しています。
ー『少年ジャンプ』魂の灘さんだからこそ、見える景色がありそうですね。保育第三者評価株式会社のビジョンや今後目指す方向性を教えてください。 ビジョンはBABY JOBと同じく、 「すべての人が子育てを楽しいと思える社会の実現」 です。
そして、会社として具体的に目指す方向性としてはまずこの「第三者評価制度」の普及をしていきたいと思っています。
第三者評価制度は、実は20年前に始まっているものの、まだ受審率が一桁にとどまっています。
先にもお伝えした通り、保育施設への評価が世間に公開されれば保育業界への信頼が高まりますし、保護者さんも保育施設を選ぶことができるようになります。
結果として質の高い保育施設がより選ばれるようになり、保育全体の水準が向上すると期待しています。
そして、行政と保育施設の間で「評価=ダメ出し」ではなく、「評価=気づきと成長支援」という意識を共有できれば、行政と保育施設の関係性もより前向きなものになると考えています。
私たちはこの「第三者評価」を通して、それぞれの保育施設が持っている素晴らしい力をさらに引き出すお手伝いをすることで、日本の保育全体の質をより良くしたいと思っています。
灘さん、ありがとうございました。 インドでの経験で培われた社会貢献への強い想いと、「とことんやり抜く」粘り強さ、そして、少年ジャンプのヒーローのような冒険心、仲間と共に大きな夢を実現しようとする情熱と実行力で未来を切り拓く灘と一緒に働いてみませんか? 課題解決のために粘り強く行動し、周囲を巻き込みながら着実に形にしていく実行力。その実行力を通じて社会を変えたいという思いを持っている方! 保育第三者評価株式会社で一緒に「わくわくする冒険」をしましょう!