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言葉が届かない夜を越えて

「伝えたつもりだったのに、届いていない気がする。」

そんな瞬間が、最近少しずつ増えてきました。

部下が相談をしてくれること自体は嬉しい。けれど、どれだけ丁寧に向き合っても、ふとした表情や沈黙に、"この言葉では心が動かない"と、どこかで感じてしまう。正直、もどかしさを覚えます。しかし、そこから気づかされたことがあります。

共感だけでは足りないということ。

優しさや寄り添いは大切です。 けれど部下が本当に必要としているのは、——動き出せる足場なのだと。 「これから、どう進めばいいのか」「今、どこに立てばいいのか」その"足場"が見えたとき、ようやく人は前に踏み出せるのではないでしょうか。

私もかつて、同じように迷っていました。何なら今でももがき続けています。

「頑張って」と声をかけてもらっても、その言葉が素直に受け取れない時期がありました。 だからこそ今、「大丈夫」と寄り添うだけでなく、先に進んで道を示すと決めています。時には手を引き、時には背中を押す。迷っている誰かの足が止まる前に、私が一歩踏み出す。

複数のチームをまとめる立場であっても、すべてを教える必要はなく、むしろ、一緒に悩んで、共に答えを探す存在でありたいと思います。 焦らず、諦めることなく。

成果が見えにくい時期があるのは当然。努力が報われていないように感じるのも当然。けれど、小さな一歩が見えたなら、私は心からそれを喜びたい。それは、信頼という名の芽が、ようやく土から顔を出した証だから。

私自身、今も模索しています。まだまだ完璧ではありません。 だからこそ「やり切った」と胸を張って言い切れるよう、ちゃんと向き合っていきます。

——皆さんはどれだけタスクや業務だけでなく「人」に向き合っていますか?

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